朗読21の会とは

「朗読21の会」は短編小説の魅力を朗読を通して訴えようと2001年に発足した小グループです。毎年、秋に催される公演がメイン・イベントです。公演では朗読ばかりではなく、短編小説の書き手として定評のある主宰者の阿刀田高が、作家の立場からユニークな作家論、作品論を語ります。これまでに藤沢周平、向田邦子、佐江衆一、津村節子、佐多稲子、瀬戸内寂聴、山本周五郎、中島敦、阿刀田高の作品を紹介してまいりました。「朗読21の会」の活動は、日本語を大切にしたい、という願いもモットーの一つでありますが、2006年から演出家に鴨下信一氏を迎え、朗読のスタンダードとはどういうものかを提示することも新たな目的の一つとなりました。朗読は、聞いて楽しく、読んで楽しく、一人で黙読するのとは、また違った味わいがあります。
昨今は朗読ブームといわれておりますが、「朗読21の会」は、これからも本当によい朗読とは何かを厳しく問い続けていきたいと考えております。

メンバー

小説家。直木賞選考委員。15代日本ペンクラブ会長。
1976年「冷蔵庫より愛をこめて」でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、同年短編集「ナポレオン狂」で直木賞をそれぞれ受賞。日常の裏側を垣間見る独自のブラックユーモア、そしてギリシア神話やシェイクスピア作品などを平易に読み解いた作品に定評がある。
95年には「新トロイア物語」で吉川英治文学賞を受賞。03年紫綬褒章、09年旭日中綬褒章を受章。
01年に講演と朗読の会「ピリッと凄いぞ短編小説」を開催したのを機に、同年「朗読21の会」を結成し、毎年短編小説の魅力を朗読とともに訴えている。これまでに開催したテーマは「すてき!短編小説 向田邦子と佐江衆一を読む」「人間を尋ねて津村節子を読む」「失われた時を求めて山本周五郎と藤沢周平」など。

阿刀田慶子

日本橋高島屋セミナー「阿刀田慶子朗読サロン」及び、よみうりカルチャー荻窪「阿刀田慶子の朗読の部屋」、青山「阿刀田慶子の朗読講座」(2012年4月開講)の講師を勤める。
1990年に社会福祉法人・日本点字図書館朗読奉仕員としての活動を開始。朗読の研鑽を積むかたわら、小説家・阿刀田高を講師とする催しで短編小説を朗読して各地を廻った。海外にも進出、ニューヨーク、ロサンゼルスで講演を行った。
01年俳優座劇場で行われた講演と朗読の会「ピリッと凄いぞ短編小説」に出演し、以後「朗読21の会」会員として毎年の公演に参加。06年より鴨下信一の演出を受け、一層の研鑽に努めている。

朗読家・阿刀田慶子オフィシャルサイト
http://atoudakeiko.com/

鴨川信一

演出家。1935年生まれ、東京大学文学部美学科卒業。TBSで「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」などのドラマを演出。舞台演出のかたわら朗読に興味を持ち、白石加代子と組んで「百物語」、瀬戸内寂聴現代語訳による「源氏物語」を続けている。
08年12月に「日米開戦と東条英機」を、09年は向田邦子作「母の贈物」を、10年は倉本聰脚本「歸国」を演出、TBSで放送。
著者に「忘れられた名文たち」「誰も『戦後』を覚えていない」「日本語の呼吸」がある。09年の「日本語の学校」は、ドラマや舞台で数々の名作を手がけた中から生まれた朗読の指南書として好評。